文通読書会



「漂う読書会」の前身といえるような企画なので開催記録に加えちゃいました。


2020年4月中旬から5月初旬にかけて

コロナ禍のステイホーム期間でも行える読書会として「文通読書会」を開催しました。


参加者は、本の紹介文をハガキサイズの紙に手書きして、

その紹介文を主催者宛てに手紙かメール(写真データ)で送ります。


主催者は、集まった紹介文を冊子にまとめて、

参加者に冊子を手紙かメール(PDF)でお届けする、という内容です。


紹介テーマは「再読して印象が変わった本」


この時期だからこそ

自分の成長や変化について、本を通してじっくり考えてみるのもよいかも

と思って、このお題にしました。


◆ ご紹介いただいた本

宮沢賢二『オツベルと象』

J・ウェブスター『あしながおじさん』

トルーマン・カポーティ『クリスマスの思い出』

カフカ『変身』

ワイコフ『偉大なる王』

夏目漱石『こころ』

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

北条民雄『すみれ』

坂口安吾『堕落論』

深沢七郎『人間滅亡的人生案内』

久生十蘭『黄泉から』

ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』

トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』

ゲーテ『ファウスト 第一部』

アラン・ムーア作、デイヴ・ギボンズ画『ウォッチメン』

テッド・チャン『息吹』

角野栄子『魔女の宅急便』

モリエール『人間ぎらい』

太宰治『きりぎりす』

谷崎潤一郎『文章読本』

ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』

スコッツ・フィッツジェラルド『冬の夢』

エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

太宰治『人間失格』

ビアトリクス・ポター『ピーターラビット』


◆ ご参加いただいた方の感想


「落ち込んでしまいそうな日々だったけど、読書会の連絡に心温まった」

「なんの本を紹介するか考える間、書く間、わくわく楽しい時間だった」

「久しぶりに手書きで文章を書いたかも」

「もう一度読み返したいと思っていた本を読み直す、よい機会になった」

「冊子を自粛中の読書のお供にしたい」

「カードの一つ一つに手書きの温かみがある」

「参加した方の生活や人生などが垣間見えて、大きな物語を読んでいる気持ちになった」

「手書きの紹介文は、その人の個性が出て、ずっと眺めてられる」

「明るく爽やかな気持ちになった」


などなど、すべて紹介しきれないのが残念ですが

ありがたい声をたくさんいただきました。


コロナ第一波の時期で、人に会えない寂しさが身に染みた期間でしたが

文通読書会でみなさんと通じあえた気がしました。


改めて、ありがとうございました!


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